仕事

【医療事務リアル体験談!!】仕事内容や給料はどうなの?メリット・デメリットを考察

こんにちは、きりんです。

女性の働き方って難しいですよね。

独身の頃は好きな仕事を優先して選ぶことができたり、残業や休みも自分の都合で決めることができます。

ですが結婚・出産により生活環境が変わると、子供だったり高齢の親だったりと、なかなか自分中心にはいきません。

主婦きりん
主婦きりん
30~40歳過ぎて、家庭と両立できる働き方について悩む主婦の方は多いと思います

きりんは今求職中ですが、「主婦におすすめの資格」の記事を目にすることが多く、その上位に医療事務があることがわかりました。

そこで、総合病院にて医療事務として実際働いた体験からのリアルな感想と、医療事務として働くなら、どのような働き方がおすすめかきりんの私見になりますが、お伝えしたいと思います。

これから医療事務の仕事を検討されている方にとって、少しでもご参考になればと思います。

医療事務のリアル!!

総合病院
きりんは、26、7歳くらいの時に、ニチイ学館に通学し医療事務の資格を取りました。

結婚を前に、「夫と同じ土日が休みで、ゆったりしているイメージの医療事務なら出産後もずっと続けられそう」と思ったからです。

講習の金額は8万ぐらいだったかと。(かなり昔すぎて記憶があいまいです)

時期にもよりますが、キャンペーンで半額くらいになる時もあるようですね。

きりんは講習期間3ヶ月の(医科)医療事務コースと、おまけにプラス調剤薬局事務も履修しました。

医療事務として就職したのは、自宅から自転車で15分以内の総合病院です。

そこでの勤務の詳細を項目ごとに説明しますね。

リアル勤務時間

就職した総合病院は、窓口が9時から17時まであいていました。

午前中のみの診療、昼からは予約診療があります。

勤務時間は8時半~17時で、基本残業はありません。

夜中から窓口があくまでの救急対応の引継ぎなどで、1週間に1~3回8時~、8:15~勤務開始があります。

月末はレセ点検があり、2日ほど23時頃まで残業する日がありました。

主婦きりん
主婦きりん
当時子供がいなかったので、フルタイム勤務・残業・早出は全然苦ではありませんでした!!

リアル仕事内容

医療事務の仕事内容
医療事務といっても、働く勤務先が総合病院、診療所・健診センター・薬局など色々あり、それによって仕事内容も変わります。

主婦きりん
主婦きりん
基本的な仕事は同じになるかと思うので、きりんが勤務した総合病院での仕事内容をまとめました

【仕事内容】

〖午前〗
➀窓口での患者対応・受付
➁患者登録入力
➂診療計算入力

〖午後〗
➃窓口での患者受付メイン
➄診療計算

〖午前・午後ともに〗
➅救急患者対応

〖月末〗
➆レセ点検

〖個人担当〗
➇共済からの郵便対応
➈介護施設への請求業務

3つの業務をリーダーが1週間単位で割り振り、当日は自分の担当業務をします。

ローテーションで皆全ての業務にあたるようになっていて、誰かがこの業務ばかりというようなことはなかったです。

その為、誰かが急なお休みをしても当日回すことができ、なんとかなってました。

窓口の患者受付

勤務人数7人中3人が、窓口受付でした。

【業務内容】
■新規に発行した診察カードと受診する科に渡すファイルを患者さんに渡し、一通りの流れの説明

■患者さんからの問い合わせ対応

■診察を受けた後のファイルは預かり、精算に関しての説明

■救急の電話対応(救急車・個人と2パターン)

■カルテを管理されている倉庫までとりにいく(1年以内に受診歴がない場合)

■病名登録入力

これを3人でするので、患者さんの多い午前中はけっこう忙しかったです。

1人が個別の対応に長引いたり、救急隊員からの要請電話があると途端に忙しくなります。

当時紙カルテから電子カルテに移行中で、1年受診にこられないと少し離れた倉庫まで取りにいかなければなりませんでした。

昼からは、比較的おだやかで静かです。

自分の担当する科から渡される患者さんの病名登録をしながら、たまにこられる患者さん対応をします。

やること自体難しいことはないのですが、全体的にかなりバタバタしていました。

主婦きりん
主婦きりん
医療事務はゆったり仕事するイメージを持っていたので、「全然違うやんっっ」と思いました

新規患者登録

勤務人数7人中2人が、新規の患者登録業務でした。

預かった保険証をみながら、名前・住所・電話番号などの個人情報と、保険証番号などを入力し、診察券を発行します。

それをひたすら繰り返します。

毎日かなりの新規患者さんがこられるので、正確に早く処理しなければいけませんでした。

診療計算入力

勤務人数7人中2人が、診療計算入力でした。

診察後患者さんから渡されるファイル内の用紙をみながら、診療項目を入力していきます。

自分が計算するわけではなく、もちろんコード入力してソフトが計算してくれます。

ですが、内容により省かないといけないコードがあったり、気をつけなくてはいけない箇所が多いので気が抜けません。

午前は受診する患者さんが多いので、正確に早く処理必須です。

午後は比較的患者さんも少ないので、そこまで急ぐ必要はありませんでした。

ここで入力を間違えてしまうと月末のレセ点検で間違いが発覚し注意を受け、金額が変わる場合は患者さまに謝罪・連絡が必要になってきます。

主婦きりん
主婦きりん
計算入力内容は特に自分以外の確認はないので、間違えないよう集中していたので疲れました

救急患者対応

救急の電話対応は窓口があいている間、かかってくる都度対応でした。

個人の救急受診希望の連絡があると、詳しい症状を聞き、対応できる先生がおられるかまず確認します。

先生が手術に入られている場合や外来中などは受ける事ができないので、必ずその科の先生がつかまるまで1人ずつ携帯に連絡していきます。

先生が確保できた段階で承諾の返答をし、実際こられたら患者対応をします。

救急車の受け入れ要請連絡の場合も、救急隊員から同じように詳しい状況を聞き取り、先生を確保して受け入れの回答をします。

緊急を要している場合が多いので、患者さんの状態を確実に救急隊員から聞き取り、それを正確に先生に伝え、受け入れ可能かの判断を仰ぐことを数分でしないといけません。

主婦きりん
主婦きりん
救急対応は、時には人の命にかかわる場合があるので、緊張感がありました。全ての流れを1人でするので、正直嫌でした

担当仕事

きりんの担当は、共済と介護施設への請求でした。

共済の業務は、共済から送られてくる患者さまの診療に関する内容の確認書類を、担当の先生に渡し、記載後の用紙を共済へ返す比較的簡単な仕事です。

共済書類は先生が忙しいとなかなか記載してもらえないので、期日に間に合うよう催促しないといけません。

主婦きりん
主婦きりん
難しい先生の時は、催促するの嫌でしたね

介護施設への請求業務はニチイでは習ってないのですが、先輩に聞きながら業務として覚えました。

毎月だいたい内容が同じだったので、慣れるとできるようになります。

レセ点検

月末に打ち出された担当科の大量レセを、1枚ずつ検査と病名があっているか確認していきます。

病名が足りない場合はカルテを探し確認して記入、カルテに病名の記載なければ先生に病名を追加してもらうようお願いします。

急いでも何百枚と大量にあったので、夜遅くまでの残業が2日ほど毎月ありました。

主婦きりん
主婦きりん
コツコツ作業とは、まさにこのことです

リアル給料

一番気になるのが、給料金額です。

「通学して資格をとった医療事務で、いくらもらえるのか?」

発表します!!

実際もらっていた給料は総支給14万ちょい、保険引かれて手取り12万でした。

びっくりするほど安いですよね。

これに残業代がプラスされます。

きりんも最初びっくりしました。スーパーのレジと変わらないんじゃ??と。

一般派遣ではなく委託派遣での勤務だったので、派遣切りとかはなく長期で働くことができ安定しているのですが、給料は一般派遣より少ないようです。

主婦きりん
主婦きりん
フルタイムで働いてこの金額だと、普通の事務してた方が高収入。安月給のモチベーションは何で保ったらいいんだろう??

医療事務のメリット

医療事務のメリットは、ずばり「やりがい」「自分の生活スタイルや事情に合わせて働き方を選べる」「職のイメージがよい」・「医療情報から周辺病院情報までくわしくなる」というところです。

詳しく説明します。

医療事務は「やりがい」がある

医療事務のメリットは、「やりがい」があることです。

実際に勤務していて患者さんから感謝されたりすると、やはり気持ちがあがりました。

この「やりがい」に関しては総合病院より、地元の医院さんの方があるかもしれません。

患者さんは、総合病院へは詳しい病気を検査したり治すのをメインにこられるので、テキパキ処理することは求められますが、あまり温かさを求められていないような気がします。

それに、関わりも少ないです。

それに比べて地元の馴染みの患者さんが多い医院さんだと、普段からの会話によって患者さんとも密になり、そして信頼関係も生まれます。

患者さんにとって、いつもと変わらない顔と会話をしてくれる受付事務は、満たされほっとする存在ですよね。

患者さんからの目線が違うんだと思います。

患者さんとのやりとりの中で「やりがい」を感じられている方は、給料の額は関係ないのかもしれません。

自分の生活スタイルや事情に合わせて働き方を選べる

主婦的な目線でいうと、夕方からの家事もあり「残業なし」は働きやすいと思います。

総合病院は基本残業なしです。ぴたっと帰れます。

(医院さんは最後の患者さんが終わるまでは、帰れないかもしれません)

医院さんでパートなら、午前のみ・午後のみという働き方もできますし、派遣でフルタイムという働き方もできます。

子供や介護などの事情やライフスタイルに合う働き方ができ、家事との両立がしやすいと思います。

病院事務ということでイメージがよい

医療事務は病院勤務が大半になります。

病院勤務というだけで、きちっとしているイメージになりませんか?

実際きりんは、結婚する時の仕事が医療事務だったため、義両親に伝えやすかったです。

医療事務に対して、良いイメージがあったようです。

年齢を召しておられる方ほど、そのイメージは強いような気がします。

医療情報から周辺病院情報まで詳しくなる

働いていると、少しずつ患者さんや病院職員さんから色々な情報をきくことになります。

どの先生が腕がいい、どこの医院さんがよい、健康には〇〇がよい、など。

そして、救急要請時の先生とのやりとりの中で、その先生がどんな人格なのかまでだいたいわかってきます。

病院情報には詳しくなるので、自分が受診する際の参考になったりしますね。

医療事務のデメリット

医療事務のデメリットは、ズバリ「病院内で見下されている」・「感染症に対しての不安がある」・「給料が安すぎる」です。

くわしく説明しますね。

医療事務は見下される

医療事務を経験されたことがある人は、1度は感じたことがあると思います。

そうです。医療事務は見下されることが多いのです。

お医者さんや看護師さんは、専門の勉強を何年もの間しっかりされた国家資格所得者です。

それに比べ、医療事務は3ヶ月(短くて数週間)勉強して取得できる民間資格です。(そもそも資格なのかどうか?)

薬剤師さんや、技師さん、全ての中で医療事務だけ能力が格段に低い評価なのです。(実際そうです)

「やりがい」を持って働いていても、そんな目線が伝わり心が折れてしまうことが多々ありました。

「自分は能力がない人間なんだ」と、そんな気分にさせられます。

感染症に対しての不安

現在はコロナが注目を浴びていますが、感染症はコロナだけではありません。

病院勤務は、感染症に対して(もらってしまうかもしれないという)不安をより感じる職場だと思います。

「もらう時はどこでももらう、予防の問題」とも思いますが、自分だけでなく家族も関わってくるので、できるだけ避けたいのが本音ですよね。

実際経験した話ですが、きりんが医療事務として働いていた当時SARSが流行った時期がありました。

今のコロナほど話題になることはありませんでしたが、コロナもしくはコロナ以上の感染率で重症度も高かった記憶があります。

ですが、病院内でSARSの対応がはっきり伝えられてないまま、可能性のある患者さんがこられたことがありました。

誰もが、なんとなく接するのを避けようとしているのがわかります。

避けたい気持ちを持ちながらも、きりんはそんな空気がものすごく嫌でした。

(誰も接しようとしない状況で、結局きりんが対応することになりましたけどね。)

そして、その時思いました。

病院勤務は、リスキーな場面がすぐ起こりうる仕事場だと。

感染症は急に流行りだして、すぐ拡大します。

感染症をもらうリスクが、他の事務と比べて高い仕事場ということは言えると思います。

給料が安すぎる

給料の項目でもお話しましたが、医療事務はかなり給料が安いです。

わざわざ資格とらなくても、一般事務で働く方がまだ給料高いです。

「やりがい」のためだけにわざわざ資格を取るのは、年が若いか、それが生きがいになるほどの場合かなと、きりんは思います。

医療事務でのおすすめな働き方

医療事務のおすすめの働き方
きりんが働いていた当時は、委託派遣かパートしかほぼありませんでした。

パートで900円台です。

ただ、調べていると現在は色々な医療事務の働き方が出てきているようです。

パート・委託派遣の他にも一般派遣・病院雇用の派遣もよく見ます。

一般派遣は、一般事務と同じくらいで時給1200円~くらいです。(関西在住)

そして、医療事務の求人は以前より多くなってます。

きりんのあくまで私見になりますが、医療事務として働くなら不要範囲内でのパートが1番おすすめできます。

不要範囲内上限ぎりぎりまで調整して働いたり、家庭の都合に合わせて午前・午後のみの勤務にしたり、週3.4で働くなどの働き方です。

家庭との両立もしやすいと思います。

ちなみに医療事務としてしっかり稼ぎたい方は、病院雇用のフルタイム医療事務が1番給料が高いと思います。

ただ、これもきりんの私見ですが、お金をしっかり稼ぐのを目的としているなら、今から医療事務の資格を取るのはおすすめしません。

医療事務では稼げません。(残念ながら)

医療事務の勉強より、エクセル・ワードのスキルをあげる方が絶対いいです!!

医療事務の資格所得は、お金も時間もとられます。

医療事務の求人は、未経験や医療事務の資格なしでもOKな所はいっぱいあります。

分にとって1番優先したいことは、お金なのか、働きやすいことなのか、やりがいなのか、しっかり考えてみてから資格取得は検討してくださいね。

 

医療事務の仕事を検討されている方にとって、参考になれば嬉しいです。

きりん
きりん
最後までお読みいただき、ありがとうございました