「職業訓練に通いたいけど、手当はどのくらい貰えるの?」
「訓練中の給付手続き方法は?」
「私用で休めるの?」など、
職業訓練に通おうか検討している中で、色々疑問に思うことありますよね。
手当の種類
まず訓練中にいただける手当の種類をまとめました。
入金される金額は、後で説明する基本手当・受講手当・通所手当の合計になります。
基本手当
支給金額=各自の基本手当日額×訓練日数 となります。
基本手当日額というのは「雇用保険受給資格者証」に記載されています。
※入所するとハローワークに保管になり手元になくなります。念のためコピーを取って保管していた方がよいです。
基本手当は、土日祝や訓練休みの日も支給されます。
(欠席なしの月末31日の場合は×31日分となります)
やむを得ない理由以外の欠席(私用・体調不良など)の場合は、その日数は支給されません。
受講手当
支給金額=日額500円×受講した日数
土日祝・訓練休みの日は支給ありません。実際に訓練校に通って日数です。
上限40日分までです。
通所手当
自宅から訓練校まで2㎞以上あって、公共交通機関・車・バイク・自転車を使用して通所した場合に支給されます。(上限42500円)
2㎞以内なら支給はありません。
公共交通機関での通所の場合、1ヶ月の通勤定期券による金額で算定されます。
公共職業安定所の認定は1番安い経済的経路で算定されるので、入所後通所届に自分が書いて提出した金額より下回る場合があります。
車・バイク・自転車にて通所の場合は、距離キロ数により定額支給されます。
支給の手続きと時期
毎月半ば過ぎに、訓練校の担任の先生より「失業認定申告書」の用紙をもらいます。
この用紙に当月のアルバイトなどの就労の有無と、収入の有無を記載します。
どちらもなしの場合は「なし」に〇をつけ月末日付・記名するだけです。
その場で用紙は回収されます。
受講生がすることは、この「失業認定申告書」の提出と、欠席・早退・遅刻したら提出する「訓練生欠席届カード」(1ヶ月毎に1枚)を提出するだけです。
あとは担任の先生から訓練校の事務員さんにわたり、証明書を作成してくださり、まとめてハローワークへ提出されます。
その後ハローワークで審査・処理され、翌月20日頃口座に入金されます。
欠席と手当
受講生の毎月の出席状況は、ハローワークに報告されます。
欠席・早退・遅刻する場合は前もって担任の先生に伝えるか、急な場合は電話連絡します。
そして後日「訓練生欠席届カード」を提出しないといけません。
ちなみに、手当は1日の訓練時間の2分の1以上出席すれば「出席」となりもらえますが、2分の1以下なら「欠席」扱いになりその日の支給はなしになります。
1日通常6時間の講習がありますが、1・2時間目のみ出席した後早退の場合は「欠席」扱いです。
訓練を休むと支給は原則ないですが、ある特定の理由に該当する場合は一部支給が認められるそうです。
訓練生欠席届カードの記入
該当日付・欠席した時限に×印、理由、届け日記入します。
私用の場合は私用とだけ記入し、詳細の記載はしなくてよいとのことでした。
体調不良の場合は(発熱)など具体的な症状を記載しないとダメなようです。
ちなみに私用・体調不良はやむを得ない理由の欠席にあたりません。
下記の「やむを得ない理由と認められるもの」は、書類添付が必要です。
受講者の疾病・負傷 | 医療機関が発行した領収書写し(日付・名前入り) |
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親族の傷病の看護 | 医療機関が発行した領収書写し(日付・名前入り) |
忌引き | 会葬礼状等の写し |
法事 | 案内状等の写し |
結婚 | 案内状等の写し(日付入り) |
子供の入学式等 | 案内状等の写し(日付入り) |
試験・面接 | 就職活動等に関する証明書 及び求人票等の求人内容がわかる資料 |
※面接・面接に関しては以前と規定が変更になったようです。添付資料があっても職業訓練の内容ではない職種への面接の場合は「やむを得ない理由」にあたらない取り扱いになるそうです。
訓練校での休みの取り扱いについて
ハローワークでの休みの取り扱いは手当に関わってくるのに対して、訓練校での休みの取り扱いは修了するために必要な条件に関わってきます。
修了するための必要条件として、習得技能の目標への到達の他に総訓練期間の出席率80%以上となっています。
こちらは、欠席の理由は問わず、実際に出席した時間数のみで判断されます。
出席率の計算は1時限単位の計算になっていて2時限遅刻したら2時間欠席になります。
まとめ
「受講指示」で入所される受講生の手当、欠席に関して通所した体験を元にまとめてみました。
通うことになって、毎月の失業給付のありがたさをすごく感じてます。
きりんは娘の学校行事など中抜けや遅刻をして、なるべく欠席扱いにならないように気をつけています。
ぶっちゃけ失業給付をもらうためには1日の半分以上出席、卒業するためには全講習の8割出席したらOKなので私用で休むことも可能なんですが、講習の内容によっては1日休むと習得に遅れが出て焦る状態になることもあります。
小さなお子様をお持ちで職業訓練に通うことを不安に思っておられる方も、なんとかなりますよ。やる気次第と思います。